軽井沢町が「屋根のない病院」と呼ばれているのをご存知でしょうか。

この言葉を生み出したのは、軽井沢を世界的に有名にした立役者、カナダ人宣教師のアレクサンダー・クロフト・ショー。

軽井沢の避暑地としての歴史は、このA.C.ショーが別荘第1号を建てた(旧軽井沢商店街の奥に、ショーハウスとして現存)ことからスタートしています。

友人と共に偶然にも軽井沢を訪れたA.C.ショーは、素晴らしい自然と、心身ともにリフレッシュするような清々しい空気に感動。

軽井沢を「屋根のない病院」と呼び称えたそう。

 

 

しかしながらこの呼び名、ただ「気持ちが良いから」「リフレッシュするから」という感覚的な話ではないようです。

というのも旧軽井沢エリアには「サナトリウムレーン(ささやきの小径)」と呼ばれる道路が残っており、大正時代にサナトリウム(結核患者の療養施設)があったのだとか。

軽井沢町はおよそ標高1,000mに位置しています。

標高1,000mにおける気圧は母親の胎内とほぼ同じで、人間が最もリラックスできる状態だ、なんていう説も。

標高1,000mを超えると心拍数が上がり、細胞が活性化されるとも言われますね。

アスリートの高地トレーニングで知られるように、心肺機能が鍛えられたりもするようです。

さらに活性化されるのはどうやら人間だけではないようで、標高1,000mでは野菜も美味しく育つそう。

科学的根拠などは不明ですが、実際軽井沢の野菜は味が濃くて本当に美味しい。

信州の食材に惚れ込み、軽井沢でお店をオープンさせるシェフが数多くいるのも納得です。

 

そして、これは実際に軽井沢で暮らしていて感じることなのですが、標高1,000mの地点というのはどこか神秘的なパワーがあるように思います。

というのも軽井沢にはちょうど標高1,000m地点を東西に走る道があり「1,000m林道」と呼ばれていますが、この1,000m地点より高いか低いかでガラリと感じ方が変わるんです。

エリアでいうと、旧軽井沢や南ヶ丘別荘地は1,000mより低い場所に、千ヶ滝別荘地は1,000mより高い場所にあります。

具体的にどう変わるのかと言いますと、例えばここを境に、冬に雪の降る量が変わります。

また1,000mを少し超えるだけで気温がぐんぐん下がり、霧の出方や湿度、天気さえ違うことも。

 

体も心も癒される、標高1,000mでの暮らし。

しかし標高の高い場所での生活は、平地での暮らしとは異なるものだということを頭に入れておいた方が良いかもしれません。

 

例えば…標高が上がると、水の沸点が下がります。

そのため標高1,000mの軽井沢での沸点はおよそ96度。100度ではないんです…!

沸点が異なるからといって普段の生活に支障があるわけではないのですが、1つだけ困ったことがありました。炊飯器です。

私は4年前に軽井沢移住した際、そこそこ良いお値段の炊飯器を買ったのですが、炊き上がりにまったく感動できなかったんです(涙)

期待はずれだったな…なんて思っていたのですが、ある時、お知り合いの方に「沸点が低いから、炊飯器だとあまり美味しく炊けないのよ」と教えてもらいました。こだわられる方は土鍋で炊いたりしていらっしゃるようです。

また、石油ファンヒーターは高地対応のものを購入したり高地補正をしておかないと、不完全燃焼の恐れがあり危険だったりもします。

 

平地とは異なる点もある、軽井沢暮らし。長所も短所も含めて事前に確認しておけば安心ですね。

 

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