「軽井沢に家が欲しい!」

そう思ったとき、皆さんがまず最初にすることは何でしょうか。

“不動産屋さんを訪ねる”

という方が、やはり多いのかな、と思います。

まずは不動産屋さんに土地を探してもらう。そしてその後に施工会社を選ぶ。もしくは、土地を購入した不動産屋さんが懇意にしている会社を紹介してもらう。

 

しかし実は最近、不動産屋さんを訪れる前、土地探しの前段階で、当社にご連絡をいただくことが増えてきました。

 

こちらのスウェーデン住宅も、その一つ。

当初、この物件は、当社で中古別荘をリフォームし、建売販売しようと考えていました。

しかしリノベーション工事をしている途中でお客様から「軽井沢に別荘を建てたいのですが…」と相談があったのです。。。

 

別荘建築の際には、大きく分けて二つの選択肢があります。新築か、中古別荘のリノベーションか。

ちなみに、建築業界の本音を言ってしまうと…前者の方が簡単。

中古別荘をリノベーションするには豊富な知識と経験が必要。

また、既存物件の状態によってできること・できないことがどうしても発生するので、お客様とのイメージ共有、認識のすり合わせに労力がかかりがちです。

“中古物件のリノベーションにはリスクがある”

おそらくお客様の側でも、そんな風に思われている方が多いのではないでしょうか。

 

ただ中古別荘のリノベーションには、土地・建物さえしっかり選べば、大きなメリットがあることもまた事実なんです。

まず最初にお伝えすべき点。それは、中古別荘の基礎がしっかりと残っている場合、基礎工事にかかる費用が数百万単位で浮く可能性があります。

バカにならない金額ですよね。

そのぶんを内装や外構工事に充てることができたら、新築時より立派な仕上がりにすることが可能になります。

 

また、もう一つ大きなメリットが。

軽井沢町では、その美しい景観を守るため、自然保護や別荘建築に関する条例が様々に取り決められています。

これらは“軽井沢ルール”とも呼ばれていますが、これらの条例が施行される前に建てられた中古別荘のリノベーションにおいては、一部緩やかに解釈される部分があるんです。

現在新築するとなると規制されてしまう建物を、立地の良さを最大限に生かしたまま、リノベーションなら引き続き利用可能というわけです。

 

ちなみにこちらが、リノベーション前のビフォー写真。

もし何の説明もなしに、この状態だけをご覧になられていたら…お客様も購入には至らなかったかもしれませんね。

 

「今はデメリットに見える部分も、こんな風に変えられます」

「基礎は今こういう状態です。少し手を加えれば、冬でも住める家にできます」

実際にお客様を現場にご案内しながら、表から見ているだけではわからない部分を丁寧に説明したところ、非常に気に入ってくださったのです。

 

当社が土地探しから同行したことで、フラットな目線で、新築だけではない“中古別荘リノベーション”という選択肢を増やすことができたのではないか、と思っています。

 


 

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