都会での暮らしに慣れ、将来は静かで緑豊かな場所で暮らしたいと考えていたご夫妻。
住む場所を探す中、軽井沢の町に魅せられ、家を建てることを決意。
「家の中いても自然が感じられ、永く住める快適な家にしたい」というご要望から、軽井沢の自然を存分に堪能できる快適な住まいづくりをプランニング。

物件周辺は豊かな緑に囲まれている為、窓を多く設けました。
室内のどこからでも緑を眺められ、まるで自然に包まれているかのよう。
開放感溢れる吹き抜けのリビングには、南・東側に連なる大開口トリプルガラスを配置。
軽井沢の豊かな自然を借景とし、四季折々の絶景に包まれる癒しの空間に。
窓の先にはフラットに繋がるウッドデッキと深い軒を設けることで、外との一体感を生み出し、広々とした空間を演出しています。

リビング横の和室は担当者のこだわりが感じられます。
「和室の扉は造作の大開口引込み戸にすることで、リビングとの一体感を意識した」という担当者。扉が全て収納できる為、開け放てば大空間のリビングに、扉を閉めれば客室としても活躍。琉球畳を用いることで和と洋が融合し、品のあるモダンな空間が広がります。

外観も周辺の環境との調和を意識しました。
水平ラインが美しい端正なフォルムで、堂々たる佇まい。
存在感を放ちながらも、ダークトーンで揃えた外壁とアクセントの石壁が、軽井沢の風景に溶け込んでうまく溶け込んでいます。
メンテナンスを考慮した外壁材を採用することで、デザイン性と機能性を両立をさせています。

「自然を感じる」というのは、見える景色だけではありません。
壁にはクロスではなく珪藻土、天井にはレッドシダーの板張り、薪ストーブの背面には石壁を施すなど、自然素材をふんだんに取り入れました。
有機質な素材を採用することで快適性がUPするのはもちろん、ぬくもりが感じられる空間に。
月日で変わる質感・色彩を愉しみながら、住むほどに愛着が湧く住まいとなりました。

もうひとつご夫婦が望まれていたのは「永く住める快適な家」。
今だけでなく未来も変わらず住み続けられるよう、バリアフリーに配慮した設計を行いました。

上下階の移動がスムーズになるホームエレベーター、屋根付きスロープ、室内ドアを引き戸、ゆとりある空間を設け、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる住まいに。
水回りはとくにメンテナンス性を重視し、ミネラル分の強い軽井沢の水道水でも日々の負担が軽くなるように考えています。キッチンはぐるっと回りやすいアイランドキッチンを採用し、動線と使いやすさ、見た目の美しさとバランスを取りながらデザインしました。

そして快適さを求める上で外せないのが「断熱」。
冬の軽井沢は−10°まで下がることもあるため、暖かく過ごせるよう家全体を包み込む吹付断熱＋温水床暖房(全居室)、エアコン(全居室)、パネルヒーター(水回り)を施工。
さらに生活空間の中心に薪ストーブを配置しました。
遠赤外線による心地よいぬくもりと炎の揺らぎが、心も体もじんわりと暖めてくれます。

もっと軽井沢にいたい！そう思ってくれることを願い、最初のお打合せからお引き渡しまで1年間携わることができました。
温度、湿度、段差や日々のメンテナンスなどの負担を減らすことでこれからの軽井沢ライフがより快適に過ごせる家ができたかと思います。

1年後、軽井沢の四季を通してどのように別荘で過ごされたかお話できるのを楽しみにしています。