遊び心満載の別荘建築・リノベーション

- 施工事例 -

広がる静寂と豊かな緑に囲まれた「風雅の家」

標高1,000m、浅間山嶺の麓。

幾年も変わらぬ季節の移ろいと共に、ゆったりと暮らす住まい。

無垢材をふんだんに使用し、景観との調和を図った外観

繊細な木目が美しいレッドシダーを縦張りに施し、縦方向への伸びやかさを演出。
伝統的な平屋の意匠を採り入れながらも、洗練された現代和風を感じる理由は「屋根」。
左右非対称、中央付近で重なるようデザインされた屋根が高低差を生み、奥行き・立体感をもたらしています。
破風は二重とし、角度をつけて納めることでシャープな印象の軒先に。

建物背面はファサードとは異なるアシンメトリーな造形が印象的

玄関を挟んで西側はLDKなどのパブリックスペース、東側はゲストルーム、主寝室といったプライベートルームにゾーニング。
パブリックスペースに白い塗り壁、プライベートルームに板張りを施し、ファサードとは異なるアシンメトリーな造形に。
板張りと塗り壁の境目となる角見切りは、見付けを細く造作し、美しくなめらかに切り替わります。
高低差、異素材、上質な素材をバランスよく融合させ、シンプルながらも洗練された外観に仕上げました。

夜の静寂を邪魔しないよう、外構の照明は最低限に

窓からあふれる柔らかな光と軒天に設けたダウンライトが、住まいを静かに浮かび上がらせ、幻想的な雰囲気を醸し出します。
夜空を仰げば、広がる満点の星。
瞬く星と自然の中で、寛ぎのひとときを。

訪れる人を暖かく迎え入れる、木のぬくもりに包まれたエントランス

玄関扉は外壁と同じレッドシダーを使用。
無垢材で造作したハイドアは、扉厚を通常よりも厚めに製作し、歪み・反りが生じづらいよう配慮。
取手、錠、窓枠はブラックを効かせ、自然さと重厚感を両立。
扉上部の板張りと目地を揃えることで、玄関に一体感が生まれます。

ライトグレーのタイルを敷き詰めた、柔らかく上品な印象の玄関スペース

木格子が目隠しと空間を引き締めるアクセントに。
大容量のシューズクローゼットは、玄関をスッキリ見せるのはもちろん「ドライルーム」としても活躍。
除湿器を設置し、カビやすいゴルフクラブ・スキー用品も清潔に保つことができます。

約30帖のゆったりとした空間に、大開口窓が連なる贅沢なリビングルーム

窓から望めるのは、四季折々に表情を変える植栽の庭と、昔から変わらない軽井沢の美しい自然。
季節の移ろい、時間によって変わっていく風景を、家の中にいながら味わうことができます。
リビング南、西側の窓には電動ブラインドを設け、外からの視線、光・風をリモコン操作で自由にコントロール。
格納時は折り下げ天井内部にスッキリと収まり、遮るものなく景色を存分に愉しめます。

軽井沢の冬でも暖かく過ごせる寒冷地仕様

全居室床暖房で足先からぬくもりを。
外気の影響を受けやすい窓は高断熱性能の窓を採用し、健やかな室内環境を保ちます。
リビング中央にはイタリア製のペレットストーブ「EDILKAMIN」を配置。
ゆらめく炎が心と身体を芯から暖め、心地よい癒しをもたらします

日常に特別感をプラス

軽井沢の風・音・香りを感じながら、ゆったりと過ごせる憩いの場。
南側には日本家屋にある縁側のようなデッキを設け、内と外をゆるやかに繋ぐ心地良い空間を。
リビングに隣接する西南角のデッキは広くスペースを取り、思い思いに寛げる空間を。
デッキには深い軒を設け、雨や雪、日差しを遮る快適な軒下空間となりました。
スクエアにカットされたラワンベニヤ張りの軒天は、列ごとに木目の向きを変え、平坦ながらも味わいのある表情に。

こだわりのバスルームで、至福のひとときを

軽井沢の自然を堪能しながら寛げる、開放的なバスルーム。
隣接するリビング、ゲストルームからの視界を考慮し、浴室の間取りを南面へ突き出すデザインに。
ブラインドを下げれば外からの視界を完全シャットアウト。
プライバシーを確保しながら、閉塞感のない明るい空間へ。
浴室と洗面室の仕切りはガラスで仕上げ、床のタイルを統一し、ホテルライクな雰囲気を演出。
極上のプライベート空間で、誰にも邪魔されずゆったりと贅沢な時間を過ごせます。

快適なリラックス空間で上質な眠りを

バスルームを挟んで東側にトイレ、8帖のゲストルーム2部屋、15.5畳の主寝室をレイアウト。
ゲストルームは8帖とゆったりとした広さで、庭の景色と2580㎜の天井高が、部屋の広さ以上に開放感をもたらします。
主寝室はリビングから一番隔てた場所に配し、生活スタイルの違いやプライバシーにも配慮。
来客時でも気兼ねなく使えるトイレ、洗面室、シャワールームを兼ね備えました。
ベッド背面には大容量のウォークインクローゼットを設計し、日用品や衣類などたっぷり収納できます。
東側に設けた窓からは、木漏れ日の間から朝日が差し込み、気持ちのいい目覚めで1日が始まります。

随所に造作を散りばめ、住まいの細部にも機能性と意匠性の高さを

天井まで届くハイドアは部屋を効率的に仕切り、機能性・デザイン性にも優れた上吊り引込み戸を採用。
全開時は戸袋にスッキリと収まります。
手がかり部は上から下まで堀込引手を通し、どの高さからでも開閉しやすい仕様に。
ドア枠を廊下側と室内側で位置を変え、全開時でも室内側に引手が残るよう設計。
建具や洗面台の扉、引出しの面材はタモ材で合わせ、住まい全体の統一感を意識。
素材本来の質感を感じられるよう、あえて余計な装飾は加えず、時代を超えて愛される普遍的なデザインを追求しました。