近年、軽井沢は「教育の町」として注目を集めています。
コロナ禍によるワークスタイルの変化によって働く場所の自由度が高まった今、より良い教育環境を求めて移住するという選択肢が身近になってきました。
ユニークな教育施設と豊かな自然を有する軽井沢は、教育移住先として人気が高く、ベストプランニングへご依頼いただくお客様の中にも「教育移住」の方が急増しています。
軽井沢が教育の町として注目を集めているわけ
軽井沢町は、「教育の町」として発展する自然環境や文化的土壌に恵まれています。
その理由を3つご紹介します。
自然の中でのびのびと子育てができる
軽井沢町ではすぐれた自然を保持する目的で「軽井沢町の自然保護対策要綱」や「軽井沢町まちづくり基本条例」が定められ、動植物が保護されています。
季節ごとに表情を変える動植物と身近にふれ合えることは、子どもの情操教育にとってメリットの一つになるかもしれません。
軽井沢の豊かな自然環境を活かし、野外保育への取り組みも進んでいます。
たとえば、2007年に開所した認可外保育施設「森のようちえん ぴっぴ」では、森の時間や芸術の時間、料理、制作、田園作業、キャンプなどの野外保育プログラムを実施しており、「信州型自然保育認定制度特化型」の認定を受けています。
「2~5歳児が森と仲間と共に様々な体験を通して、出会い、関わり合い、育み合う中で仲間への信頼感、自分自身への信頼感を育てています」とあり、心のつながりを大切にする保育を実践しています。
特徴のある学校が増えている
軽井沢町では、既存の教育法を脱却して、独自の教育方針を打ち出す学校が増えてきました。
そのひとつが、2020年に開園した「軽井沢風越学園」です。
幼稚園から中等教育まで12カ年の保育・教育を行っていますが、幼少中一貫校ではなく、異年齢の子どもがともに学ぶ「幼小中混在校」というスタンスを取っています。
子ども自らテーマを定め、学び方を試行錯誤する中で、「自分の未来は自分でつくる」という実体験を積み重ねるそうです。
オンライン授業見学を開催するなどオープンな校風も評価されて、2021年度の倍率は幼稚園が4.1倍、義務教育学校で5.3倍に達しています。
また、2013年に開校した全寮制のインターナショナルスクール「ISAC」では、グローバル社会のリーダーを育成するため、生徒の約7割を海外からの留学生で構成し、授業はすべて英語で行っています。
スタンフォード大学の教育機関でも実践されている「デザイン思考(Design Thinking)」のメソッドを取り入れて、多様性への対応力や問題解決能力を養っているそうです。
国際的な大学入学資格「国際バカロレア」の認定校でもあるんですよ。
【出典:軽井沢風越学園『2021年度入園・入学者の決定について』 eduview『「ISAK」が求める生徒像とは〜小林りん氏に聞く』】
多様性を活かし包含する風土
外国人宣教師によって拓かれた軽井沢町では、明治時代から外国人と日本人が交流し、独自の文化やルールを築いてきました。
こうして人種や志向、宗教の違いを受け入れる土壌が培われてきたのです。
また、軽井沢に別荘を所有する文化人や政財界人によってサロン文化が育まれ、交流やディスカッションを通じてイノベーションを生み出してきました。
このように多様性を包含してきた軽井沢町では、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の観点が自然と身につきます。
D&Iが重視される社会背景を踏まえ、子どもと一緒に意識を高めたいと考える方にとって、軽井沢町は理想的な環境といえそうですね。
軽井沢町の教育の特徴
軽井沢町全体でも独自の教育方針を掲げています。
どこよりも早くICT教育導入
ITリテラシーの育成に向けて、ICT授業への関心は年々高まるばかりです。
軽井沢町では2016年からICT授業の導入計画を進め、2019年2月から本格的に始動しました。
2019年に開始した文部科学省の「GIGAスクール構想」を受けて、全国の自治体で教育ICT環境の整備が進められていますが、軽井沢町はその先陣を切った形です。
すべての小中学校に一人一台タブレットを導入し、プレゼンテーションソフトを使用したポートフォリオ形式の学習などを行ない、定量的な測定によって学習効果を可視化しています。
これまでネットワーク障害もなく、生徒のプレゼン能力が向上するなど、ICT授業は定着しつつあるそうです。
給食で有機農産物
子どもを持つ方にとって、給食の質は気になるところですよね。
軽井沢町では、2022年「軽井沢オーガニック給食を考える会」によって提出された「給食に有機農産物を」という請願が、町議会で一部採択されました。
「軽井沢オーガニック給食を考える会」とは、「給食の食材をより安心安全な、自然なものにすること」を目指し、2021年に発足した住民グループです。
また、軽井沢町の保育園、小中学校では自校式給食が実施されています。子どもの健康を気遣う保護者の間で、今後の取り組みに期待が高まっています。
【出典:軽井沢ウェブ』保護者の経済的負担軽減へ 来年度から給食無償化を計画』】
小中高のネットワークを構築
軽井沢町では、公立小学校3校と公立中学校、公立高校、私立インターナショナルスクール「ISAK」、私立の幼小中混在校「軽井沢風越学園」の7校が、協力関係を結ぶための協定書に署名しています。
連携事業は、地域文化や生涯学習、スポーツ振興、教員研修など。
2022年9月、小学校4校の生徒が合同でショートショート制作に取り組むなど、交流事業はすでに始まっています。
さらに、「軽井沢風越学園」が「信州大学」や「東京学芸大学」との間で連携協定を締結するなど、教育の充実に向けたネットワーク化が進んでいます。
枠にとらわれずパートナーシップを結べる寛容性も、軽井沢ならではといえるかもしれませんね。
【出典:信濃毎日新聞デジタル『児童が紡ぐショートショート 軽井沢町の4小学校、連携の一環で』 軽井沢風越学園『信州大学との連携に関する協定、ならびに信州大学社会基盤研究所、軽井沢町との連携に関する覚書について締結しました』 『東京学芸大学と連携協力に関する協定書を締結しました』】
軽井沢町の保育園・学校一覧
軽井沢町内には6つの保育施設と3つの幼稚園、4校の小学校、2校の中学校、2校の高校があります(うち1校は幼小中混在校)。
教育移住を検討されている方は、各々の教育理念や施設を比較検討してみてはいかがでしょうか。
軽井沢町の保育施設
・軽井沢東保育園
・ポピンズナーサリースクール軽井沢風越(2023年1月開園予定) |
軽井沢町の幼稚園
・軽井沢幼稚園 |
軽井沢町の小学校
・軽井沢西部小学校 |
軽井沢町の中学校
・軽井沢中学校 |
軽井沢町の高校
・軽井沢高校
・ISAK |
軽井沢への教育移住の参考に
今回の記事を、将来の教育移住プランに役立てていただければ幸いです。
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【施工例一覧】