フローリングは大きく分けると、無垢(単層)フローリングと複合(複層/合板)フローリングに分けることができます。

作られ方、樹種によっても色合い・木目質感などが大きく変わってくるフローリングの樹種の紹介をします。

無垢材

基本的に他の木材を重ねるようなことはなく、切り出した一枚板をそのまま用います。

複合フローリングの特徴と種類

合板や集成材といった素材の表面に化粧材(木や特殊シート)を張り合わせて作られる。

集合住宅用、防音用、床暖房用、ペット対応など設置場所に合わせて選べる製品も多いです。

挽き板タイプ

ノコギリなどで挽き、2~3mm程度の厚さにした天然木を表面に張って仕上げる。

無垢材のような質感を求める場合に選ぶとよいでしょう。

突き板(単板)タイプ

0.3~1mm程度に薄くスライスした天然木を基材に張り合わせて作られ「天然木化粧板」とも呼ばれる。

木目を活かす塗装を施した商品も多く、明るい白や単色などカラーバリエーションが豊富。

無垢材や挽き板タイプほどではないが、天然木の風合いを楽しめる。

製品によっては無垢材の質感を再現しているものも見られます。

樹種は大きく分けると広葉樹と針葉樹の2タイプに分けることが出来ます。

特に複合フローリングの表面に使用されるのは基本的に広葉樹の木材が多く、広葉樹は針葉樹に比べて硬いのが特徴。

傷がつきにくく、収縮・膨張しにくい傾向があります。

ブナ

  • 淡い色合いで板目に斑点状の模様が出る
  • 控えめで優しい印象
  • 硬く弾力性がある

ウォールナット(クルミ)

  • 落ち着いた深みのある色味が特徴
  • チークやマホガニーと共に世界三大銘木といわれている
  • 重厚感があり、家具や内装材としても
  • 深いブラウンのブラックウォルナットはシックでモダンな空間にしたいときに

ブラックチェリー

  • バラ科サクラ属
  • きめ細かく滑らかな手触りが素晴らしい高級な木材
  • 経年によりカラーに深みが出て、濃く深いレッドブラウン色になっていく

メープル(カエデ)

  • カエデ科
  • 広葉樹の中でも、特に硬くて丈夫
  • 摩擦や衝撃に強い
  • きめ細かく白っぽい爽やかな色
  • 主張しすぎない美しい木目はシンプル・ナチュラルな部屋に
  • ほんのりと淡いピンク色で部屋が明るくなる。
  • きめ細かくつるつるした肌触り
  • 硬く傷がつきにくい

チェスナット(栗)

  • ブナ科、はっきりとしたうねりのある木目
  • 硬く、湿気に強いため耐腐食性も高く、耐久性に優れている。
  • 建築の土台・柱、鉄道の枕木などにも採用されてきた

チーク

  • 硬く強度があり、害虫にも強く耐久性が高い素材
  • 天然の油分を含むことから、耐水性も高く、船舶の甲板などにも使用されてきた
  • 時が経ってくると、木肌が美しいあめ色に変わる
  • 深みのある色合い、明るめから黒に近い茶色で高級感がある
  • しっとりとした肌触り

オーク(ナラ)

  • ブナ科、どんぐりの実がなる樹木
  • 虎斑と呼ばれる模様で、日本のフローリング材で主流となっている木材
  • とても硬質ながら弾力も持ち合わせている
  • くすんだ褐色でシブイ印象
  • 耐水性が高く、傷もつきにくい

タモ(アッシュ)

  • オークに非常に似ている印象だが、さらに明瞭な木目があるといえる
  • 加工しやすく、硬く弾性があることから野球のバットなどの運動具にも用いられる
  • 塗装との相性がよく、着色すると、木目が美しく引き立つ

バーチ(カバザクラ)

  • カバノキ科
  • 本来は桜と別物だが、桜を連想させるような、ほんのりとピンクがかかった淡い色調であることから「カバザクラ」とも呼ばれる
  • 木目は比較的薄く、またバラつき・歪みが少ないため、すっきりとさせたい・統一感のある空間に仕上げたい場合にも適している
  • 木肌は緻密でなめらか、強度がありメンテナンスや加工もしやすい
  • 衝撃の吸収性が良い

ローズウッド

  • マメ科、紫檀(したん)とも呼ばれる
  • 重厚感のある濃い紫・赤紫のしま模様がある
  • 腐りにくく、家具・仏具などにも利用され、希少性が高いために高級木材として扱われてきた
  • 上質な落ち着いた空間に似合う

 

代表的な針葉樹の木材

針葉樹は主に無垢フローリングに使用され、広葉樹に比べて柔らかいです。

そのため傷はつきやすいが、修復はしやすく、肌触りが良いのが魅力。

パイン(松)

  • 柔らかい肌触りが抜群によく、裸足で過ごしやすい
  • 全体的に白く明るい材質の中に節が多く並ぶ
  • 可愛らしい雰囲気の部屋にしたい場合にも適している
  • 年月を経ていくと、深いあめ色に変化するのも魅力的

ヒノキ

  • 湿気に強く、耐水性・耐腐食性に優れている
  • リラックス効果を期待できる独特の香りや美しい木目
  • 害虫対策もしやすい
  • 優しい赤みが上品な雰囲気を醸し出す
  • 適度な強度

スギ

  • 辺材部分は白く、心材は赤みがかかっている
  • 柔らかで踏み心地がいいが傷がつきやすい

まとめ

フローリングと一言で表しても、使用されている木材の種類は実に多岐に渡ります。

同じ種類でも、木の節目によって表情は様々なので、お気に入りのタイプが見つかると良いですね。

憧れの無垢材を使用して、快適で健康的な住まいに。


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