感染症流行によって大きな経済的ダメージを受けた軽井沢では、観光業に頼らない産業構造への転換が求められています。
次世代戦略のカギとして注目されているのが、「テレワーク」です。
従来の観光業の場合、季節によって集客力に波がありましたが、テレワーク推進は季節変動の平準化を可能にします。
軽井沢では、ワークスペースが続々と誕生しているほか、自宅にワークスペースを造る人が急増。
今回は快適な在宅ワークを実現するポイントと、軽井沢のおすすめワークスペースをご紹介します。
近年、国を挙げてテレワークを推進
総務省では、2017年から東京オリンピック期間中の交通渋滞緩和を目的に、テレワークを推進してきました。
2020年以降、感染症拡大を機にテレワーク導入が加速。
テレワーク人口は増加の一途をたどり、2021年度は前年度比約4ポイント増の27.0%に上りました。
2022年、総務省は厚生労働省と連携し、「テレワーク・ワンストップ・サポート事業」を開始しました。
ワンストップ相談窓口を開設し、テレワークを導入しようとする企業をサポート。
また、厚生労働省ではテレワーカーのメンタルケアを目的とした「こころの耳電話相談」を開設しました。
テレワーク環境の整備が進み、首都圏のみならず地方でも働き方の多様化が進みそうです。
【参考:総務省「総務省におけるテレワークの取組」】
【参考:総務省「第2回「新たな旅のスタイル」に関する検討委員会 総務省発表資料」】
軽井沢型テレワークの魅力とは
自然豊かな軽井沢では、自宅にいながら非日常的なテレワークを実現できます。
また、人とコミュニケーションを図りたいときには、町内のワーキングスペースを活用できます。
民間主導でテレワークが推進されている軽井沢には、30カ所以上のワーキングスペースが点在。
業界や業種の垣根を超えて交流を育めます。
魅力1.サロン文化を土壌とする「知の集積」
オフィス外での仕事のみならず、非日常的な場所で人と意見交換することも「テレワーク」と捉えるならば、軽井沢では明治時代からテレワークが行われていました。
「軽井沢の鹿鳴館」と呼ばれた「旧三笠ホテル」には近衛文麿や渋沢栄一、大隈重信といった政財界人が集い、交流を深めていました。
また軽井沢は、堀辰雄や室生犀星をはじめとする多くの文豪が、執筆活動の場所に選んだことでも知られています。
テレワークという造語が生まれる以前から、軽井沢はテレワークの町だったのです。
時代が移り変わっても、軽井沢では豊かな人的ネットワークが構築されています。
町内各所のワークスペースでは多分野の有識者が交流し、日々、新しいアイディアが生まれています。
魅力2.整備された交通インフラ
1993年上信越自動車道の碓氷軽井沢ICが開通、1997年北陸新幹線の高崎駅-長野駅間が開業し、軽井沢町の交通利便性が高まりました。
軽井沢-東京間は新幹線で約1時間というアクセスの良さ。
今や「東京24区」といわれるほど、軽井沢町と東京都心との距離は近くなっています。
軽井沢でのテレワークを主体としながら、都内でオフラインミーティングの必要が生じれば即日対応が可能。
フットワークの軽いビジネスを展開できる環境も、軽井沢型テレワークの魅力といえるでしょう。
魅力3.オンオフを切り替えられる環境
国際リゾート地として発展してきた軽井沢町には、ゴルフやテニス、乗馬をはじめとするスポーツ施設、温泉、カフェなど、余暇を楽しむファシリティが充実しています。
こういった環境は、ビジネス上の交際に役立つだけでなく、テレワークの合間のリフレッシュに活用できるでしょう。
また、軽井沢の静謐な森は、アイディア構築や思索の場として最良です。
自宅で快適なテレワーク環境を実現
軽井沢で在宅テレワークをお考えの方は、下記のポイントを押さえて快適な環境を実現しましょう。
窓
パソコンのディスプレイに太陽光が入射しないよう、窓の位置やブラインド設置を検討しましょう。
人や車の往来が多いと、景色が仕事の妨げになる場合がありますが、軽井沢ならではの自然に囲まれた立地であれば、窓からの景色はストレス緩和やアイディア想起に役立つでしょう。
窓の位置やレイアウトを工夫してはいかがでしょうか。
照明
デスクの照度が300ルクス以上になる照明を設置しましょう。
空調
ご自身にとって快適な温度・湿度をキープできる冷暖房設備を選んでください。体に直接風が当たらないよう配慮しましょう。
レイアウト
視界に余計なものが入らない工夫をしましょう。オンラインミーティングの際に寝具などが映り込まない配慮も大切です。
インターネット環境
光回線は初期工事が必要で月額料金が比較的高額ですが、通信速度が速く安定性が高いといわれています。無線回線は通信が不安定になることがあるようですが、契約から数日で利用可能です。
ベストプランニングでは、快適なテレワーク環境を整えるお手伝いをいたします。
お気軽にご相談ください。
【参考:厚生労働省「自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備」】
軽井沢町のワークスペースは個性豊か
軽井沢町には多様なスタイルのワークスペースが点在しています。
コンセプトや設備もそれぞれ異なるので、目的に合ったワークスペースを探してみてはいかがでしょうか。
Karuizawa Commongrounds
2023年3月、ブックストア「TSUTAYA」などを展開する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」が、ワークスペースを備えた複合施設をオープン。
場所は、中軽井沢駅から徒歩15分の緑豊かなエリアです。
かつて礼拝堂だった建物に書店やショップ、インターナショナルスクールなどが集い、地域のコミュニティハブとなることを目指しています。
Karuizawa Commongrounds
住所:軽井沢町長倉鳥井原1690-1
232 work&hotel
軽井沢駅から徒歩5分の場所にある、ホテルを併設したワーキングスペース。
「ワクワクを共有できる場所」をコンセプトに、テラスでコーヒーを飲みながら雑談したり、キッチンで料理や食事を楽しんだり、利用者同士が繋がりを育める空間を提供しています。
コミュニティマネージャーが常駐しているので、気軽に相談を。
電話ブースも完備。
232 work&hotel
住所:軽井沢町軽井沢東23-2 2F
Work Wisdom 軽井沢
軽井沢駅北口から徒歩18分の場所にある、席数6席の小規模ワークスペースです。
各デスクに、人間工学に基づいて設計されたハーマンミラー社のオフィスチェアやモニターを設置。
移動音が気にならないようフロアはカーペット敷きになっています。
オンラインミーティングや電話の際に利用できるWEB会議ブースのほか個室会議室を完備。
Work Wisdom 軽井沢
住所:軽井沢町大字軽井沢1323-1452 はぶかるフォレストデッキ
軽井沢プリンスホテル コワーキングルーム by エイチワンティー
軽井沢駅南口から徒歩13分、 軽井沢プリンスホテル ウエスト内に設けられたシェアオフィスです。
25名収容のオープンスペース のほか、オンラインミーティングに利用できる1名用個室を完備。
エリア内にゴルフ場やスキー場、「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」のあるロケーションを活かし、リゾートワーケーションを提案しています。
軽井沢プリンスホテル コワーキングルーム by エイチワンティー
住所:軽井沢町大字軽井沢1016-87 軽井沢プリンスホテル ウエスト にれの木ホール
軽井沢HUB緑友荘
築150年の古民家をリノベーションした趣きある建物には、木立を望む部屋や簡易キッチン付きの部屋、暖炉と囲炉裏のある多目的空間など、5室のワーキングスペースが用意されています。
仕事の合間に、併設された雑穀料理のレストランや苔庭で休息を。
2023年2月中は休業していますが、2月下旬から3月以降の予約を受け付けるそうです。
軽井沢HUB緑友荘
住所:軽井沢町長倉塩沢727-4
中軽井沢図書館
中軽井沢駅直結の「くつかけテラス」内にある町立図書館には、電源や無料Wi-Fiを利用できる個人ブースを備えています。
浅間山を一望できるロケーションや膨大な蔵書も人気の理由です。
密閉可能な容器であれば、飲み物の持ち込みが可能。
図書館利用者は、駐車料金が4時間まで無料になるのもうれしいポイントです。
中軽井沢図書館
住所:軽井沢町長倉3037-18
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