軽井沢町は野鳥の宝庫として全国的にも有名。野鳥の美しいさえずりや愛らしい姿は、日々の暮らしに彩りを添えてくれます。

今回は、軽井沢移住を検討中の方に向けて、軽井沢で出あえる野鳥の情報や、自宅でバードウォッチングを楽しむコツをご紹介します!

軽井沢はバードウォッチングのメッカ

軽井沢町は、奥日光や富士山麓と並んで、日本三大探鳥地の一つに数えられています。

日本野鳥の会を創設した中西悟堂は、軽井沢町星野の国有林を「世界的な野鳥の宝庫」と絶賛!以後、その森は「国設 軽井沢野鳥の森」に指定されました。

当時の探鳥会には北原白秋や柳田国男といった文豪たちも参加していたそうです。野鳥についてどんな文学的談義を交わしていたのでしょうね。

それから半世紀以上を経た今も、軽井沢では年間を通じて約130種類の野鳥を観察することができます。

 

ベストシーズンはいつ?どんな野鳥と出あえる?

軽井沢では11月下旬ともなると広葉樹が葉を落とし、野鳥の姿を見つけやすくなります。

また、4月下旬になると夏鳥が飛来するので、初夏は一年の中で最も種類数が多いシーズン。

黄色と黒のツートンカラーがおしゃれなキビタキや、鮮やかなコバルトブルーのオオルリが登場し、森はまるでファッションショーの舞台のよう。

色鮮やかな野鳥たちで賑わいを見せます。

一年中、見られる留鳥も個性派ぞろい。

まるで黒いネクタイを締めたサラリーマンのような風体のシジュウカラや、害虫を食べて森を守っている「森の番人」アカゲラなど。

夜、「ホッホ ゴロスケホッホ」という渋い歌声が聞こえたら、声の主はフクロウかもしれません。

樹が葉を落とす冬は野鳥を観察しやすい時季ですが、冬鳥はあまり鳴かないので、よ~く観察しないと見過ごしてしまいそう。

オオマシコのオスは艶やかなバラ色が特徴ですが、マシコは「猿子」と書くので、もしかしたら「猿のお尻のように真っ赤だ!」とその名がつけられたのかもしれませんね。

大きなくちばしが目立つシメは、餌台でほかの鳥たちを追い払うこともしばしば。野鳥にもいろんなキャラクターがいるものです。

 

軽井沢で人気の野鳥を一部ご紹介!

軽井沢で見られる野鳥の中でも、ちょっと目を引く人気者たちをご紹介しましょう。

 

町鳥の「アカハラ」

2003年、町政施行80周年を記念して町鳥に指定されたのが、アカハラです。

その名の通り、胸からお腹にかけて赤みがかったオレンジ色をしています。

春から初夏、「キャラン、キャラン、チリリ」と澄んだ声を震わせるので、比較的見つけやすい野鳥です。

悲しいことに、2000年頃から数が減少してしまいました。

その原因はよくわからないようですが、日本鳥類研究会の調査によると、開発などで越冬地や中継地の環境が変わってしまったことに起因しているのかもしれません。

 

幸せの青い鳥「オオルリ」

「幸せの青い鳥」ともいわれるオオルリ。

鮮やかなコバルトブルーをしたオスはすぐ目に留まりそうなものですが、なかなかそうはいきません

16㎝ほどの小柄な鳥ですし、下から見上げると白いお腹と黒い胸しか見えないんです。

見つけた人はラッキーですね!キビタキが森のピッコロ奏者なら、オオルリはフルート担当。

「ピールーリーリー」と高く澄んだ音色を奏でます。

 

洒落っ気たっぷりな「キビタキ」

明るく大きな声で「ピヨピ、ピッピキピピッピキピ」などとリズミカルにさえずるキビタキ。

オスは、黄色と黒の配色が美しく、まさに野鳥界のファッションリーダーです。

英名は「ナルキッサス・フライキャッチャー」。

「ナルキッサス=水仙」のように美しい姿から名付けられたという説が有力です。

 

コミュ力の高い「シジュウカラ」

森で最もよく目にするのが、このシジュウカラ。

近年、京都大学の動物行動学者によって、この鳥に関する驚くべき研究結果が発表されました。

それは、シジュウカラが言葉でコミュニケーションをとっているというもの。

子育て中のメスが「チリリリリ(お腹がすいた)」と鳴くとオスが「ツピー(近くにいるよ)」と返事をしたり、「ピーツピ・ヂヂヂヂ(警戒しながら集まれ!)」と仲間に呼びかけたり。

おしゃべり上手で頭のいい鳥なんですね!

参考:日本鳥類研究会「Bird Research」

 

別荘や自宅の庭へ野鳥を招くコツ

森へ出かければさまざまな野鳥に出会えますが、自宅で気軽にバードウォッチングを楽しめるとなお素敵ですよね。

野鳥たちを庭に招待する方法についてご紹介します。

 

バードフィーダーでおもてなし

窓から見えやすい位置にバードフィーダー(餌台)を設置すると、餌をついばむ野鳥の姿をそっと見守ることができます。

地面に打ち込むタイプや吊り下げ式などさまざまなタイプがあるので、庭の形態に応じて選んでみてくださいね。

窓の目の前に樹木がない場合、吸盤で窓に取り付けるタイプのバードフィーダーもありますし、姫りんごやナッツでリースを手作りして屋外に飾っておくと、野鳥が遊びに来てくれるかもしれません。

また、ナナカマドやガマズミなどの庭木を剪定すると、切り口から染み出す樹液を求めて、野鳥が訪れることもあります。

フルーツであれば、カキやリンゴ、ミカンなどを食べやすいよう半分に切って置いてあげます。

フルーツは、ヒレンジャクやアカハラ、ツグミの大好物。

 

また、シジュウカラやイカル、シメなどは、落花生を好むので、無塩・殻付き落花生の両端を切ってあげるといいですよ。

乾燥させて細かくしたパンやヒマワリの種、雑穀、牛脂なども人気があります。

軽井沢でバードフィーダーを手に入れるなら、ギャラリーFH・116を訪ねてみてはいかがでしょうか。

「Flower FIELD GARDENS」をはじめとするガーデニング専門店に入荷することもあるようです。

ペットボトルをリユースしたバードフィーダー製作も意外とカンタンなのでトライしてみてはいかがでしょうか。

透明なペットボトルを利用すると、餌の減り具合もひと目でわかります。

 

餌付けにも注意が必要!?

2022年4月、自然公園法が一部改正・施行されました。

それによると国立公園等では、野生動物に餌を与えることは生態に影響を与える行為として、規制対象になっています。

私有地は対象外ですが、生態系への影響を考えるとバードフィーダーを通年設置するのは避けたほうがよさそうです。

森に食べ物が少なくなる冬だけ「差し入れ」程度にバードフィーダーを設置して、春になったら給餌をストップします。

バードフィーダーが感染症の原因となる可能性もあります。

野鳥から人へ感染することはありませんが、バードフィーダーを介して野鳥の間に鳥インフルエンザウイルスが蔓延しないよう、清潔に保ってあげる必要があるでしょう。

また軽井沢の場合、バードフィーダーで猿を餌付けしないよう要注意!

猿が来たらバードフィーダーを回収するなどの配慮が必要です。

 

野鳥へのアプローチは程よい距離感で

野鳥観察は彼らの暮らしを乱さないよう、程よい距離感で行うのが大切ですね。

上手に付き合っていけば、彼らの生態が少しずつ理解できるかもしれません。

野鳥が心地よく過ごせる環境を整えて、野鳥観察を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 


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