軽井沢の標高はどれくらいあるかご存知ですか?
東京の標高がおよそ40mなのに対し、軽井沢の標高はおよそ1000mです。
標高1000mの環境では、気温・気圧・紫外線量はどのような特徴があるのでしょうか。
【気温】
軽井沢は夏は涼しく冬は寒い「高冷地気候」で、年間の平均気温は8.6℃となります。
これは東京の平均気温16.4℃と比べて約8℃低い数値で、年間を通じて涼しい気温であることが分かります。
軽井沢のベストシーズンといわれる夏の平均気温は、6月16.3℃、7月20.6℃、8月21.3℃です。
8月の平均最高気温もおおよそ26℃となっており、昔から避暑地として愛されてきた理由がわかります。
ただし、夜間から明け方などは10℃近くまで冷え込む日もありますので、はおり物を準備するなど、夏でも寒暖差に対応できる服装が好ましいです。
【気圧】
東京の平均気圧は年間を通じて約1000hPa、軽井沢は約900hPaです。
軽井沢のように標高の高いところでは、空気の重さから解放され、気圧の負担が減ります。
その結果、膨張した空気の温度は熱伝導率が下がり冷え、温度が下がります。
前述のように、軽井沢の気温が年間を通じて低い理由は気圧にもあるんですね。
気圧が下がると人間の血流は比較的流れやすくなり、血圧も変化すると考えられています。
標高1000mの気圧は人にとって最も快適だと言う説もありますが、標高差への順応速度は人それぞれなので体調に変化を感じたら無理をしないようにしましょう。
【紫外線量】
標高約1000mの軽井沢では紫外線が標高の低い東京などに比べて10〜12%強くなります。
紫外線は地上に到達するまでの間に、空気分子やエアロゾルにより散乱されて弱まりますが、標高が高くなると大気の量が少なくなるのでより多くの紫外線が届きます。
避暑地で涼しい環境だと、なんとなく紫外線も少ないような気がしますが、帽子をかぶったり、日焼け止めを塗るなどしてUVケアをするようにしましょう。
避暑地としての軽井沢を広めたことで知られる宣教師、アレキサンダー・クロフト・ショーは、軽井沢のもつ気候風土を「屋根のない病院」と呼んだそう。
その一番の理由は標高1000mのさわやかで過ごしやす気候からきているのではないでしょうか。
しかしその半面、普段と異なる標高の場所に行くことで、体調を崩してしまうことも…
くれぐれも体調管理には気を付けて夏の軽井沢を楽しみましょう!
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